きょうだい児の回想録

小さい頃のいろいろな思い出、忘れないうちに

きょうだい児 8歳

記憶は病院の駐車場から始まります。そこへ至るまでの記憶はすぽっと抜け落ちています。

 

父と二人、病院の駐車場の車の中にいました。

すると母がやってきて、車の窓から

「入院だって。」と言いました。

その言葉をきいてすぐわたしは

「え?私は?」と言いました。

学校は?また預けられるの?もしや転校???

すごいいきおいで回転した脳みそから発した言葉でしたが

だれも聞いていないのか、そんなこと言ってる場合じゃないのか

父も母も答えませんでした。

その日そのあとの記憶はなく、次の日から私は

「かぎっこ」になりました。

 

                      つづく